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やる気と集中力を高める方法?その秘訣は「律速段階」にあった

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「脳」 を中心に、 やる気と集中力のメカニズムについて見ていきたいと思います。ご存知の方がほとんどだと思いますが、 人間の脳は左脳と右脳に分かれています。右の脳はイメージなど感覚的な部分が主体と言われ、逆に左の脳は言語など論理的な部分を担当しています。

厳密に言うとどちらか片方の脳だけ働いて、もう一方が完全に休んでいるなんてことはありえないのですが、 便宜上そのような表現を使うことをお断りしておきます。あなたが何かの作業にとりかかろうとするとき、しばしば左右の脳が干渉します。右の脳は何も考えずに感覚的に突っ走ろうとします。それに対して左脳は論理的にあれもこれもと考えようとします。

たとえばあなたが出しに行く必要があるとします。右脳感覚に従い 何も考えすに近所の郵便ポストまで走っていけば5分で済みます。ところが左脳では「ちょっと待てよ。ハガキを出すだけに時間をかけるのはもったいないな。どこかへ行ったついでに出せないかな。たしか職場の近くにもポストがあったし」といったことを延々と考え始めます。
そうしている間に、5分が過ぎてしまう。こうした 左右の脳の干渉が起こってしまうと何もかもが面倒くさくなってしまうのです。

左右の脳の干渉が起こるのは、決してあなたが駄目な人間だという事ではありません。
むしろあなたの頭脳が優秀な為、あれこれと必要の無い事まで考えてしまうのでしょう。時間が無限にあればこのままでいいのですが、しかし実際は毎回あれこれと考えていては時間の使い方に支障が出てきます。「この作業にはこのやり方がおそらく最善だろうな」と思う方法を選べばいいのです。おそらく最善だろうなと書いたのは「絶対に最善」と思われる方法を考え続けてはいけないから。それをしてしまうと「完璧主義」にはまってしまい、仕事の効率が落ちてしまいます。そうならない様、8割主義、いい加減主義でいきましょう。

 

左脳の関与と律速段階

左脳の干渉が仕事の作業スピードを落としていることを実感するための、簡単な実験をしてみましよう。PCのテンキーを使って数字の入力を行います。普段生活していると、電話番号やクレジットカードの番号など比較的長い数字を入力することがあるのではないでしょうか。ここではその1例として、「3 7 6 5 2 1 4 9」という数を入カすることします。

あなたは数字を入力する時、どんな感じで入カするでしょうか?おそらく、殆どの人は「さん なな ろく ご一 に一ち、よん きゅう」と声をだす、あるいはは頭の中で唱えながら入力しているはずです。この数字の読み上げには数字が働いています。実はこの左脳の関与が律速段階になっているのです。


ちなみに律速段階とは、化学反応で物質が段階を追って変化していくときに変化に一番時間のかかる段階のことを言います。つまり、数字を入力するときには、「右脳で数字を認識」 → 「左脳で数字を音に変換する」 →「数字を入力する」という化学変化( ? )が脳の中で起きているわけです。この中で、 一番変換に時間がかか。ているのが 「数字を音に変換する」 部分、 ということです。

そこで、 数字をすべて読み上げずに簡略化してみましょう。1 を 「い 」、 2 は 「 に 」、 3 は 「み 」、 4 は 「 よ 」、 5は「こ」、 6 は 「む」、 7 は 「な」、 8 は
「や」、 9 は 「 く 」 といつよ う に、 すべて一文字に変換します。「ひーふーみー」とやる、あれと似た方式です。すると、先程の 「3 7 6 5 2 1 4 9 」 は 「みなむこにいしく」と変換できます。これを頭の中で唱えながら数字を入力してみましよう。慣れないと戸惑うかもしれませんが、このほうが圧倒的に速く入力できるはずです。

要するに、左脳が数字を読み上げるのに要する時間が数字入力の律速段階になっていたのです。数字を簡略化しても、 左脳が関与していることに変わりはありませんが、ただこれだけの工夫でも作業スピードは違ってきます。

左脳の干渉を減らすことがもっと出来れば、 さらに作業の速度を上げることも可能でしょう。