イチョウ葉エキスの効果効能 血管拡張・血流改善し脳を活性化してくれるサプリ
脳を活かすサプリメント、イチョウ葉エキス。イチョウ葉エキスは、脳血流を増加させ認知症の改善効果が示されたことから、サプリ大国のアメリカではハーブサプリメント部門でトップの人気商品。イチョウ葉エキスは脳への効果が期待できる半面、その使用にあたっては色々と注意が必要な面もあります。
イチョウの葉の効果とは?うつ病の改善にも
イチョウの葉は、中国では五千年も前から気管支炎のための治療薬として用いられてきました。西欧でも1950年代からイチョウ葉の成分や作用について活発に研究され、この結果、全身の血流、特に脳血流を増加する作用があることがわかり、注目されました。
この脳血流の増加作用は、イチョウ葉エキスのなかに含まれているテルペンラクトンとフラボノイドというグループに属する多種類のファイトケミカルの
①血管拡張作用
②血小板凝集抑制作用
③抗酸化作用
の三つの相乗効果によるものです。
テルペンラクトンのギンコライトは、イチョウ葉エキスの作用を担う代表的な物としても有名ですが、これはイチョウ葉にしか含まれていません。現在ではイチョウと似た植物が存在しないのでそれだけに貴重な成分とも言えます。
イチョウの葉エキスの効果効能
うつ病
抗うつ薬の代替として使用されることもあり、血管拡張作用でうつ病を改善する効果があります。
集中力をあげる
血行促進作用があるので「頭がぼーっとする、集中力がない、記憶力を上げたい」人にも効果的。
血液凝固抑制作用
血液をサラサラにしてくれるので高コレステロール血症の防止や動脈効果の予防作用があります。
記憶障害改善
イチョウの葉に含まれているギンコライドの作用により、アルツハイマー予防や認知症の予防に効果があります。
一億年前から存在している生命力が高いイチョウの葉
イチョウは、今から一億数千年前のジュラ紀という恐竜の存在していた時代からすでに存在しており、その時代にはいくつかの亜種が存在していました。しかし、その後の地球環境の変化によって亜種はすべて絶滅し、イチョウのみが生き残ったと言われています。
イチョウ葉エキスは、認知症患者の症状改善に効果のあることが確かめられたため、現在、ドイツやオーストリアでは認知症の治療薬として医療現場で用いられています。さらに認知症に限らず加齢よる記憶力低下の改善や健常成人の記憶力向上に効果のあることも判明、いくつかの研究で確認されたために、欧米でいち早くサプリメントとして普及しました。
これらの作用は、イチョウ葉エキスの脳血流改善作用によるところが大きいと考えられますが、ほかのメカニズムもプラスに働いている可能性があります。
冷え症や抗炎症作用といった効果効能まで備えている
たとえば動物実験などで、イチョウ葉エキスの成分がアルツハイマー病の原因となる脳内タンバク質を減少させる可能性のあることが示されたり、神経から神経へと情報を伝達する役目をする神経伝達物質の合成を促進したり、神経伝達物質のレセプターの減少を抑制する効果のあることも示されています。
また、イチョウ葉エキスの血流増加作用は、脳に限らず全身の血管に作用しますので、手足の末梢循環障害にも有効な可能性も示されており、冷え症などにも効果があります。そのほか抗アレルギー作用や炎症を抑える作用もあり、中国で古来より気管支炎の治療に用いられてきたのもうなずけます。
イチョウの葉エキスを飲んではいけない人
なお、イチョウ葉エキスには血小板凝固作用があるので血液がサラサラになる半面、出血しやすくなる可能性があります。このため、ワーファリン(不整脈がある人などに処方される薬)などの血を固まりにくくする薬を飲んでいる人は注意が必要です。
医薬品として用いている国があるという事は、それだけ作用が強いという事。医療機関にかかっている場合は必ず、かかりつけの主治医に飲んでもいいかどうか確認してください。それと、加工する前のイチョウ葉にはギンコール酸という毒性を持つ有害物質を多量に含んでいますので、自分でイチョウ葉を集めてお茶を作って飲んたりするのはたいへん危険です。
粗悪なイチョウの葉サプリメントに注意
2002年に国民生活センターが市販のイチョウ葉製品のギンコール酸濃度を測定調査したところ、西欧の規格基準である5ppmを大幅に超えている製品が半数近くもあることが判明しました。このため、(財) 日本健康・栄養食品協会が、イチョウ葉エキスの規格基準を制定しています。
イチョウ葉エキスを購入する際には大手メーカーの物を選び、くれぐれも偽物や粗悪な物に注意してください。
イチョウ葉エキスの規格基準
・テルペンラクトンを6 %以上含むこと
・JHFAマーク申請時に使用した原料のエキスで、検査機関の成績書あるいは企画書・試験成績書が添付されていること
・イチョウ葉粉砕物を使用していないこと
・有害成分であるギンコール酸の含有量は5叩m以下であること
・「茶類」はギンコール酸が溶出しない使用方法を表示すること
・1日の目安量は60 ~ 240mgであること
サプリの選び方ですが、とにかく含有量が多くてコストパフォーマンスや効果を求めるのであれば海外産(NOWやドクターズベストの様な大手のサプリ)、喉が細くて、加害性のサプリメントは大きくて飲み辛い、海外産には不安があると言う方は国内産のものを選びましょう。ちなみに、大塚製薬が販売しているネイチャーメイドはアメリカの会社のブランド・商品です。
基準を満たしているイチョウの葉エキスサプリ