仕事を効率化するには「ワンパターン行動」が脳にとって最適だったってご存知ですか?短期記憶を繰り返すと脳に負担がかかってしまう
仕事の効率をアップするために重要なのがこの「ワンパターン行動」です。MLBマイアミ・マーリンズのイチロー選手をご存じない方はいないのではないでしょうか?言わずと知れた超一流のメジャーリーガーです。
そのイチロー選手が毎日決まった行動パターンを取って、毎日決まった動作をしているのは知らない方も多いのではないでしょうか。イチロー選手は、マリナーズ時代、毎日同じ行動を取り続けていました。
食事でさえも”ワンパターン”にしてしまう
昼食は毎日同じカレーを食べ、同じルートを通って球場に向かい、バッターボックスに入るまでの動作もいつも同じです。(カレーはかなり昔の話で、今はもう食べていらっしゃらないみたいですが…)
そのイチロー選手。毎試合、試合前に新品のアンダーウェアを着用しているのだそうです。アンダーウェアを一度洗濯してしまうと装着感が変わってしまいしっくりこないので、パフォーマンスに影響する!と言う事が理由だとか。
さすがにここまで徹底するのは難しかもしれませんが、なるべく仕事のパターンや日々の生活パターンを一定にするのは、効果があります。毎日ワンパターンの行動をすることによって、仕事の効率がアップします。
何故ワンパターンの行動をするのがいいのか?
それでは、なぜワンパターンがいいのか説明していきます。たとえば、朝10時から12時まではこの仕事、13時から15時まではこの仕事や作業をする、といった感じで毎日あなたのパターンが固定されているとします。
パターンが決まっていると、 時間になったらあれこれ考えずにその仕事に取りかかれるようになります。これは以前ブログで書いた「パプロフの犬」 の条件反射のパターンと同じです。
そしてその仕事の終わりの時間になれば、次の作業にスッとスムーズに移行できます。それに対し毎日パターンを決めずいきあたりばったりに適当に仕事をするとどうなってしまうでしょうか?
その場合、毎日毎時間その時々で仕事の段取りや作業の割り振り時間などを考えないといけません。「最初にこれをやって、あれをやって、次にこれをやって、えーと、次はどうしよう…」といった具合に。
この時、脳の中では「ワーキングメモリー」というものが必要になります。ワーキングメモリーを簡単に説明すると「短期記憶」です。短期間の予定、段取りを頭で考え、その都度覚えないといけません。将棋で言えば5手先とか10手先まで常にメモリを動かして手を読む感じです。その都度考えて記憶するので、脳には余計な負荷がかかります。
ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。ワーキングメモリの構造や脳の関連部位を調べる研究が多数行われている。
こうした作業が脳に余計な負荷をかけ、ストレスになるだけでなく仕事の効率も大幅に低下します。だからこそ 脳に余計な負担をかけずに仕事の効率を上げる為には慣れたパターン、慣れた時問帯で仕事をするのが一番だと言えるでしょう。
これはある程度頭を使う作業であることが前提の話になります。何故なら、あまりにも単純な作業をワンパターンで毎日繰り返しているだけだと、脳を使わなすぎるので脳の能力が落ちてしまう可能性があるからです。
ワンパターンに慣れすぎてしまっているな、と思ったらたまには支障が無い程度にパターンを少しだけ変えてみるのも脳を活性化する為には良いでしょう。朝のこの時間はメールのチェック、返信をする時間!と決める事でストレスは減ります。
まずは面倒と感じる事こそ体や脳に覚えさせましょう。