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大人のADDの症状である「仕事ができない脳」を「仕事ができる脳」 に変える方法

仕事に悩んでいる男性

あなたや友人、同僚や部下。仕事が出来ないのは「だらしがない」からじゃないかもしれません。

・よく遅刻してしまう
・仕事の納期が守れない
・スケジュールの管理ができない
・すぐ気が散ってしまう
・忘れ物が多い

これらに思いあたる節があれば、もしかするとあなたはADD的人間なのかもしれません。ADDとはAttention Deficit Disorderの略で、発達障害のひとつ。ADDの日本語訳は「注意欠陥障害」、注意することができない脳の仕組みをもった人、という事になります。

アメリカではADDはADHDの中に含まれていると考えられているので、ADDと表現することはあまりありません。ADHDは落ち着きがない、じっとしていられないなどの多動性が特徴的ですがADDは逆で、静的な人に当てはまります。 

 

ADDに見られる代表的な特徴

・注意散漫
・集中持続時間が短い
・よく考えずに物事に取りかかる
・空想癖がある
・整理整頓、金銭管理、スケジュール管理が苦手
・リスクを好む
・指示に従えない
・直情的で短気、ムラ気で頑固 
・割り込み発言、失言が多い
・他人に必要以上に辛くあたる時がある
・時々うつっぽくなる
・忘れものが多い
・遅刻が多い
・やらなければいけないことを後回しにする

 
「遅刻や気が散るなんて、誰にでもあることでしょ?」

と感じる人も多いのではないでしょうか。それはある意味、正しい指摘だと言えます。整理整頓が苦手、直情的で短期などの特徴にしても、それだけを取り出せば多くの人に当てはまることで、むしろ人間の一般的な性質と言えます。

ところが、ADDと非ADDの人では、あまりにもその逸脱の度合いが異なります。

また、こういった特徴は幼少時代からの変わらない傾向の場合が多く、変わろうと努力したとしても、なかなかうまくいかないことが多いでしょう。それらの特徴の原因は、注意の継続や行動の抑制をつかさどる脳の機能低下にあり、これは生まれつきの遺伝的なものであることまでわかっています。

ですから「仕事もしない、ただ単にだらけているだけ」「自己規律がなっていない」という事とは、根本的に違います。

 

大人になってから発症するADHD・ADD

幼少時代からの変わらない傾向の場合が多い、と先程書きましたが、この通常のADHD、ADDとは違い大人になってから突然発症するのが大人のADHD・ADDです。原因は不明ですが子供の頃はそうでもなかったのに大人になってからいきなりこの症状がではじめることもあります。

 

ADDは「障害」でも「才能」でもある

とはいえ、どこからどこまでが病気と見なされるのかという線引きが非常に難しい障害であることは確かです。人によって深刻さは異なっていますし、環境による症状のあらわれ方も千差万別です。

例えば、めまぐるしく興味が移り変わる、始終動き回る、いろいろなことを思いついては気の向くままにしゃべり続けるなどの症状をあげてみましょう。

これがお笑い芸人ならば周囲から許容されて、成功することがあるかもしれません。が、銀行員ならばすぐにクビを宣告されてしまうでしょう。そもそも面接の段階で通らない可能性が大きいです。

つまり、後者(銀行の件)の場合のみ「障害」として何らかの対処が求められるのです。

 

何かに秀でている人間に多いADD

実際のところいわゆる一芸に秀でている人、アーティストや芸能人、作家、スポーツ選手などにADDは数多く見られます。独特の性向と隠された素晴らしい能力があり、これらの創造的な職種と相性がいいようです。

こうしたことから、をすべて「障害」呼ばわりするのは大きな間違いだといえるでしょう。その人がその能力をうまく活かすことができればADDはむしろ「障害」などではなく「才能」ということが言えます。

 

ADDを抱えている成人は、現実にどのくらい存在するのか

アメリカでは有病率の推移は低いもので2%、高いもので10%と、8%もの開きがあります。つまり、アメリカ人の650万~3300万人がADDを抱えていると推測されます。

こう考えると日本のADD人口も数百万人単位に上る可能性があります。また、診断からかろうじて漏れるような人まで含めるとその率はさらに上がります。潜在的ADD人間はこんなにも多いのです。あなたの近くの「変わった人、仕事が出来ない人」もADDかもしれません。

 

「仕事ができない脳」を「仕事ができる脳」に変える

実は、特こうしたADDかそうでないか、その曖昧な所にいる人こそが問題だと言えます。明確な特徴のある重度のADDの方の場合、自覚すことが比較的容易です。病院で診察を受けて何らかの処置を施される可能性も高くなります。

ですが、そこまでの症状がない人。例えば「クビになる程、酷くはないが仕事が出来ないダメな社員」といった人は、ただ仕事が出来ない人間なんだと思われている・自分でそう思い込んでしまっているだけで、気がつかず処置する機会に恵まれることが殆どありません。

これは長い目で見た場合、本格的なADDよりも悪い状況にいると言えなくもありません。

 

日本の精神化は大人のADDを理解していない

病状が曖昧な為に、自分の状况を認識・改善できる機会に恵まれることなく、その人の人生は達成感を欠いたまま進行していってしまいます。

運よく自分の特徴に気づいて、病院の診察を受けることができたとしても、いまだ「大人のADD」に理解が行き届いていない日本の精神科や神経科の現状では、本格的な治療を施してもらえる事は少ないと言えるでしょう。 

「障害」を「才能」に変える。つまり「仕事ができない脳」を「仕事ができる脳」 に変える

その為に、まずは自分がどうなのか、傾向を把握するところからはじめてみましょう。もしかして自分はADD的な人間なのかも?そう思えた事が何よりも大切です。


あなたの人生の再スタートはこの記事を見た瞬間からはじまっています。

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