数ある健康情報本や健康情報サイト、それは本当に信じられるのか?
さて、ここまで読まれてモチベーションの高い方は、早くも「もっと健康に気をつかってみようか」という気になったかもしれません。
日本全体でも健康に対する意識は高まってきていて、健康維持の為の支出額は年々増えてきています。たとえば健康関連食品の購入費は、日本全体で年間1兆2000億円にまで達しています。 (東洋経済調査結果)
ジムに通う人も増えていて、フィットネスクラプの数はいまや全国で1800店舗、年間4000億以上もの大金がつぎ込まれているってご存知でしたか?
ただし、ここでちょっとご注意を。なかなか手に入りにくいような健康食品も場合によってはそれなりに有効なものもあるでしょうし、ジムで運動の基本を教えてもらったりすることもやはり大切でしょう。しかし、これらに「頼りすぎ」てはいけません。何故なら、
沢山のお金をかけた割には大抵続けられないから
です。
効果が見られないとやがてトーンダウンしてしまう
あなたの周りに、ずっと同じ健康食品を摂り続けている人や、何年も頻緊にジムに通い続けている人は何人いるでしょうか。少なくとも、私の周りには、ほとんどいません。高価な健康食品を数カ月摂り続けていても効果が感じられないと、やがてトーンダウンしてしまいます。
同様に、仕事の多忙な期間が続いてジムに通えないことが多くなると熱が冷めて、ついそのまま足が遠のいてしまいがちです。また、転勤になって新しいジムに移る億劫さから、ジム通いをやめてしまう人も多いと聞きます。
でも、健康は維持できなければ意味がありません。どうすればよいのでしょうか。それは、食事にしても運動にしても、なんとか自分のカで続けられる簡単な「仕組み」を作ることです。
健康本はムチゃな事を言う、こんなの無理だ!
「仕組み」を作るときに、色々な健康本を参考にしようと考えるかもしれませんが、その際ちょっと注意が必要です。いまや健康に関する本は、かなりの数が存在しています。そして、その数だけ様々な「〇〇式健康法」かあります。
それらの本を買い、さらに「〇〇式健康」を試すために、いかに多くの人がたくさんのお金を出費していることでしょうか。私もそこそこのお金をつぎ込みました。
しかし、はたしてそれらが現在どれほど役にたっているでしょうか?
実際健康本にはかなり眉ツバなことが書かれているものも多く、「本当にこれを書いている人は自分でも毎日こんなことをしているのか?」と思うことが結構あります。
ある本に書かれていた新しいメタボ解決法に興味を持っていたところ、その著者を偶然イベントで間近で見た際、あきらかなメタポ親父でがっかりしたことがあります。さらに、画期的な禁煙本の著者が超ヘビースモーカーだったことを知ってショックを受けた経験まであります。これらの著者は、想像で健康法を作り出して健康本を書いていたのでしょう。※誤解の無い様に言っておきますが、もちろんしっかりとした健康本も沢山あります。
しかし、そのような立派な健康本が薦めている健康法でも、先ほどの健康食品やジムと同じことが言えます。結局、多くの人はお金をかけたわりに中々続けられないのが現実です。何故なら多くの健康法には無理があるからです。
すぐにやめてしまうのでは投資する意味もない
たしかにすばらしい健康法を着実に行えば、理想に近い健康状態を手に入れることができるかもしれません。しかし、面倒だったり、辛かったりで結局短い間しか続けられないのであれば、せっかく頑張った意味もなくなってしまいます。むしろ、「続けられないのは自分の意志が弱いんだ…」と思い込み、その失敗体験が以後の人生でマイナスに働く可能性まであります。
健康生活に目覚めたばかりの身でいきなり健康の的のど真ん中を狙いにいっても当てるのは難しい。ゴルフなら、ホールインワンをいきなり狙え、といっている様なものです。まずは端っこでもよいので、とにかく着実に的に当てること(グリーンの乗せること)を考えるべきです。
つまり、効果があって続けられそうな健康法を自分の生活の中に少しずつ取り入れて、
とりあえず病気になる可能性の低い「健康安全圏内」に入ること
が先決だと思います。こうして手堅く健康度をアップしておいてから、さらにステップアップすればよいのです。
継続出来る形を取る。これが先決。