仕事のやる気が出ない、集中出来ない時に「やる気モード」に切り替える方法
仕事のやる気が出ない時、誰しもあるのではないでしょうか。朝起きれば、自然と顔を洗ったり身支度を始めたりしますし、顔を洗う際にも洗面所に行けば無意識に蛇口をひねります。顔を洗った後は放っておいてもタオルに手が伸びるでしょう。 こういった一連の行動は、ほかのことを考えながらでもできるものです。
仕事のやる気を出す為のキーワードは「モード」
これは習慣として根付いているから。では、なぜ習慣として根付いている行動はこの様に迷う事なくできるのでしょうか。ここに仕事をスピードアップ出来るヒントが隠れています。キーワードは「モード」です。
「仕事モード」あるいは 「飲み会モード」など、モードは身の回りでもよく使われている一言葉だと思います。自分で意図的にある特定のモードに切り換えることもできますが、多くの場合、環境(あるいは状況)の力を借りて切り替えを行っています。
先の例でいえば、朝起きたときの状況、洗面所という環境、顔が濡れているという状況が引き金となって、必要な行動を引き出すのと同時に、私たちのモードをシフトさせています。
脳科学者の茂木氏はモードについてわかりやすく解説しています。
・モードとは、「ある課題を遂行するために、脳というシステム全体が一致団結してスクラムを組んでいる状態」
・たとえば「物事に集中する」も数あるモードの一つ
仕事をスピーディに片付けていく上では、「物事に集中する」モードに切り替える、あるいは「やる気が起きない」モードは抑制する必要があります。
・このような状態では、集中力を保つのは至難の業(用もないのに、えんえんとネットサーフィンやメールのチェックをしてしまう)。
このような状況を打破するための対策として茂木氏が提案しているのは、次の2つの方法。
自分の置かれている状況を冷静に考えてみる
目の前の、進んでいない仕事が終わらなかったらどうなるかを具体的に想像する
つまり自分が置かれている状況を客観的に見つめ直すことで「これが終わらないと飲みに行けない、明日も残業しないといけない」といった「どうなるか」か具体的に想像できれば「よし、今やらなくては」と「集中するモード」に切り換える事が出来る、というわけです。あるいは、図書館やカフェに行くなどして身を置く環境を変えることでもモードを切り替える事が出来ます。
このように、特定の環境や状況とモードとが手をむすぶ機会が増えると、それは習慣となります。習慣は一朝一夕では身につきませんので、まずはこの2つの組み合わせを意識するとよいでしょう。
集中する為にカフェで仕事をすることのすすめ
まとめて一気に片付けたい一抱えの仕事が目の前にある場合、オフィスを離れてカフェに身を移して取り組むと、効率よく進められることがあります。オフィスにいれば、同僚や上司に話しかけられたり電話応対をしたり、やむを得ず作業を中断させられてしまいます。
そういった介入のないカフェにこもることで、集中して作業に取り組む時間が確保できるわけです。カフェでなくとも、図書館や空いている会議室を利用するという方法でも同様の効果が得られるでしょう。
カフェで仕事をすることのメリット
・ノートPCを持ち込んだとしても、ネットに接続する必要のない作業であれば、あえてオフラインで過こすことでメールによる干渉からも自由になれる
・電源を使わずバッテリーでノートPCを稼働させることで、バッテリーが切れる前に作業を終えてしまおうというボジティブなプレッシャーが得られる
・カフェの場合は、ノートPCを残して席を立つのはリスクがある為、トイレに行きたくなる前に何とかキリをつけようという心理が働く
また、複数メンバーで客先を訪間した帰りにまっすぐに帰社せずに、途中でカフェによって「15分~30分程度の打ち合わせ内容確認ミーティング」を開くと各メンバーが次にすべきアクションを記憶が鮮明なうちに確認することが出来ます。
帰社してしまうと各メンバーはそれぞれの仕事に散ってしまいますので、「あのとき、こういう話にならなかったっけ?」という確認が必要になっても、連絡が取りづらくなりあやふやなままに進めてしまって、後で手戻りを発生させてしまうといった”事故”を招くことがあります。
あるいは、外出から戻ると、不在にしていた間に溜まったメールや電話メモなどの対応に追われることが多いため、打ち合わせの内容があやふやになってしまい、後で思い出す時間が余計にかかってしまうこともあるでしょう。
このようなことを防ぐ意味で、ここぞというときにカフェや会議室を利用することは、有効な手段となるわけです。
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